家族への思いやりと、自分の人生の総括。生前整理の必要性を解説
高齢化が進む近年、遺品整理業という仕事が注目されていますが、「生前整理」という言葉をご存知でしょうか?
生前整理は、自分が亡くなってしまう前に、自分の財産や持ち物を整理することです。
今回は、生前整理の必要性と効果をご説明したいと思います。
◯遺品整理との違い
遺品整理は、残された家族が故人の持ち物を整理することです。高齢化・核家族化が進む近年、遺品整理業の需要は急激に増えています。
それに伴って、生前整理にも注目が集まっています。自分が亡くなった後に家族に苦労をかけないように行う、という意味合いが強いです。
「終活」という言葉が登場しましたが、生前整理はその一つです。
また、老人ホーム入居するにあたって家を売却するなどの場合も生前整理に含まれます。
◯生前整理の必要性
先述の通り、自分が亡くなった後に遺品整理を行う家族の負担を減らすために行うものですが、本人ではなく家族が行う場合もあります。
長い人生を歩んできたら、たくさんの荷物が家に溢れかえっていることが多いです。
荷物を整理せずに亡くなられた方のご家族が、その処分に苦労するということは頻繁に起こっています。
生前整理は、家族への思いやりとして大切な行為です。
また、本人が生きているうちに財産や持ち物を整理することは、相続のトラブルを事前に防ぐことにつながります。
◯「人生の整理」にもなる
家族のため・スムーズな相続のため、という観点で生前整理の必要性を述べました。
一方で、生前整理は本人にとっても「自分の人生の総括」になるという意味合いが大きいです。
自分の身の回りの荷物を少しずつ片付けながら、自分の歩んだ人生を振り返ることができます。
自分の人生を振り返ることで、やり残していたことも整理され、残りの人生の過ごし方まで変わってきます。
また、大量の荷物に囲まれた窮屈な生活から解放され安全で健康的な生活を送れるだけでなく、お年寄りに多い「探し物」の時間も減ります。
-まとめ-
いかがでしたか?
生前整理は、家族の遺品整理や相続の苦労を減らす効果があるだけでなく、自分自身にとっても意義のある行動です。
まさに、自分の人生の終わりのための活動、「終活」です。
生前整理の必要性をご理解いただけたと思います。
自分だけで行うのではなく、遺品整理業者などで生前整理を引き受けている業者もあるので、そちらを利用するという選択肢もあります。
生前整理も多くの労力や時間を要する場合が多いので、自分の体力と相談して行ってくださいね。