命と向き合う仕事「遺品整理業」の仕事内容とは?
高齢化や核家族化の進む日本において、「遺品整理業」という仕事の需要が増えています。
2011年には『アントキノイノチ』という遺品整理士の仕事を描いた映画が、岡田将生・榮倉奈々主演で公開され、注目を集めました。
今回は、遺品整理業の仕事内容及びその需要が増える社会背景についてご説明したいと思います。
◯遺品整理とは
遺品整理とは、亡くなられた方が生活の中で使用していた物品を遺品とし、それらを丁寧に整理することです。
亡くなられた方が借りていた借家や賃貸アパートなどは、すぐに管理者に明け渡さなければならないので、法事後、直ちに遺品整理を行う必要があります。
◯遺品整理業(遺品整理士)の仕事内容
大量の遺品を整理するには、時間も労力も必要になります。遺族が遠方に住んでいる場合など、葬儀に参列することはできても、遺品整理を行うほどの時間を取ることができないという場合に、遺品整理業者に依頼することで、遺品整理士が代わって遺品整理を行います。
遺品整理士は、その資格(2011年にスタートした民間の資格)を持っているため、遺品を適切かつ丁寧に整理することができます。
遺族としっかり連携を取って相続品や思い出の品を整理するだけでなく、リサイクルや産業廃棄物に関する知識を持っているので、不用品を正しく分別するというのが仕事です。
不用品とはいえ、直前まで故人が使用していた大切なものなので、そのままごみとして処分するには忍びないという場合には、お寺にて供養をするサービスもあります。
居宅の清掃や部屋の供養をしてくれることもあります。
◯遺品整理業の需要が増える社会背景
日本は高齢化が進み、2030年には「人口の1/3が高齢者になる」と言われています。
それにあわせて、
・50歳以上の男性の3人に1人が未婚者になる
・高齢者の2人に1人は孤立死をする可能性がある
という推計が出ています。
未婚率の増加や核家族化、超高齢化によって起こる問題の一つが、「孤独死問題」です。
孤独死の増加にともない、遺品整理業の需要が急激に増えており、今後20年は確実に収益を上げ続けられる仕事であると言われています。
-まとめ-
いかがでしたか?
今回は、「遺品整理業」の役割・仕事内容についてご説明しました。
遺品整理業者は、遺品を適正に処分するだけでなく、きちんと供養してくれます。
映画『アントキノイノチ』で描かれたように、「命と向き合う仕事」です。
遺品整理は、資格を持ったプロである遺品整理業者に任せることをおすすめします。