遺品整理で不要になった遺品を処分する方法-「売る・あげる・もらう」はしても良いの?-
ご家族・ご親族が亡くなられて遺品整理をしていると、高価なものや実用的なものが出てくる場合があります。
遺品の処分としては、売却や他人への譲渡、自分がもらうという手段がありますが、いずれも恐縮してしまいませんか?
これらの選択肢は、一般的にどのように受け止められるのでしょうか、賛成派と反対派の意見をまとめてみたので、参考にしてみてください。
■遺品の売却、他人への譲渡、自分が引き受けるのは「良い」という意見
〇大切なのは故人を偲ぶ(しのぶ)思い
故人に感謝し、故人を敬い、偲ぶ気持ちが最も大事で、それを果たせば個人の遺品を売却・譲渡・引き受けをしても良いという考えです。
故人の遺品を全て家の中に置いていたら、物が溢れかえって住みにくい家になるため、遺品を全て保有しておくことは避けるべきという意見があります。
〇大切な遺品は捨てるより他の人が使い続ける方が良い
故人がこれまで大切にされてきた遺品は、捨ててしまうよりは、他の人が故人の想いを引継ぎ使い続ける方が、故人のためにも良いという考えです。
特に思い入れのあるものは、家族などの身近な人がその意思を受け継ぐのが良いかもしれません。
■遺品の売却、他人への譲渡、自分が引き受けるのは「良くない」という意見
〇故人のものを勝手に使うのは罰が当たる
遺品はあくまで故人のもので、残された家族が勝手に売却・譲渡・引き受けを決定するのは良くないという考えです。
特に、売却や譲渡にあたっては、故人の知らない方に遺品が届くことが多いので、故人の想いとは異なるのではないかと考える方は多いようです。
そのような遺品を受け取った方には、罰が当たるという考えもあります。
〇遺品は故人のもとへ届けるのが筋
遺品の供養という考えがあります。
遺品を供養して仏の世界に誘うことで、故人のところへ届けます。
残された家族が勝手に遺品を扱うよりは、遺品の供養をして「お焚き上げ」をするのが良いと言われることが多いです。
お金はかかりますが、ご家族は精神的に一番安心できるのではないでしょうか。
■おわりに
遺品の売却・他人への譲渡・引き受けは抵抗があるかもしれません。
相当な量を処分したい方は、遺品整理業者に依頼して、処分するのが良いでしょうし、売却・譲渡・引き受けをしたい場合はそれでも良いという考え方も一般的です。
どれが正解というわけではなく、ご遺族の気持ちの問題なので、上記の双方の意見を参考にして、ご自身にぴったりの解決方法を見つけてみてくださいね。