遺品の供養について|手放す大切な遺品に気持ちを込めて
「大切にされていた遺品をそう簡単に手放すのは亡くなられた方に申し訳ない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方におすすめなのが遺品の供養です。
今回は、遺品の供養について五つの観点でお話いたします。
◎遺品の供養の意味
供養というのは、亡くなられた方の冥福を祈って執り行われる法要のことを指します。
遺品を供養するというのは、その方が大切にされていたものを、遺族で分配するあるいは手放すというどちらの選択をするにしても、大事に扱うという敬いの気持ちを示すとともに、心の整理をして前に進むことにつながります。
◎供養の場所
どこで供養するのかということでまず挙げられるのが、故人のお墓のある寺院や信仰していたところです。
そういったものが特にない場合は、ご自身が納得できる場所で問題ないかと思います。遺品整理業者によっては提携先の寺院を紹介してもらえるかもしれません。
◎供養の種類
大きく分けて、現場供養と共同供養の二種類があります。現場供養は実際に家に僧侶が赴いて読経するというものです。供養に必要なものも準備してもらえるというメリットもあります。
一方で共同供養は供養したい物品を業者が預かって、他の遺品と一緒に供養するというものです。費用が抑えられているのが魅力です。
◎供養されるものの対象
供養されるもので多いのは、服・指輪・時計・眼鏡といった亡くなられた方がよく身に着けられていたもの、故人の趣味や集めていた物品といった、その方を象徴するようなものです。その方のことを思い出す・その方が大切にされていたというものであれば供養される方が良いでしょう。
◎遺品の供養にはこんなものも、情報端末機器
遺品整理において生じる意外なトラブルとしてあるのが、遺品の中から不倫の証拠が出てきて遺族や他の人との間に遺恨ができるということです。
これらはいわば情報の流出から起こるものですが、最近ではパソコンやスマートフォンをはじめとする携帯電話などの電子機器端末から発覚することも多いようです。
このようなトラブルを防ぐ方法として、データを消せば問題がないような気もしますが、本体が残っている限り復旧させることができるため完全に消すことはできません。
そこで行われているのがハードディスクを破壊し、供養をして高温で炊き上げるというものです。個人情報の取り扱いが厳格になってきている時代だからこそ、こういった情報端末も供養の対象になってきています。
◎最後に
今回は、遺品の供養に関して五つの観点でお話いたしました。
ご不明な点や疑問点がございましたら、お気軽にご相談ください。