遺品整理って何?流れや現状といった基本事項をお伝えします
今回は、遺品整理の基本的なこととして、遺品整理とはどういうものなのかと主な流れ、遺品整理の現状についてお話いたします。
◎遺品整理とは
遺品整理(いひんせいり)というのは、亡くなられた方が残したものを片付けることで、遺品処理・遺品処分と呼ばれることもあります。
遺品には、故人の物品や財産である遺産の中でも土地およびその定着物、あるいはそれらに対する物権といった不動産を除く物全般を指します。
◎遺品整理の主な流れ
業者によってもやり方は異なるでしょうけれども、良く行われている流れについてご紹介いたします。
まずは対象となる家に担当者が訪問し、部屋の状況や遺品を見て見積もりを取ります。
そこで契約をすることを依頼される方が決めた場合、次に近隣などへの挨拶のあと分別を行っていきます。
希望があれば供養もします。
分別したものは梱包して運び出していきます。
残しておくと決めたものはその引き取り先に送ります。
それ以外のものは、買収か廃棄かの選択をすることになりますが、整理と同じタイミングで買収や廃棄を行う業者もあります。遺品の整理と一緒に行うのが部屋の掃除です。特殊清掃によって元の状態に戻します。
◎最近の遺品整理
これまで遺品整理と言いますと、亡くなられた方の親族が責任を持って整理するものでした。
しかし、最近は暮らしている場所が離れていることも多く、時間をかけてその場所に赴いて作業することが難しいという方も増えてきました。
また、親族がなかなか集まらずに整理がはかどらないということもよくあるようです。
そのような場合に利用されているのが遺品整理を専門に行う業者に代行してもらうということです。
遺品整理の業界は日本の高齢化に伴って需要が拡大しつつあります。
近年よく話題になっている孤独死の場合には、親族が整理を拒否するあるいはそもそも親族が見つからないという事例もあり、そこで遺品整理業者が出ることによってゴミ屋敷状態の住宅の解消に一役買っています。
自分たちだけで行うのは厳しい状況である他にも、遺品の量が多くて自分だけでは到底片付けられないという時や、賃貸物件の退去や次の支払いが迫る中で時間を短縮することを目的とした利用としても重宝されている存在です。
◎最後に
今回は、遺品整理に関する基本的なこととして、遺品整理とはどういうものなのかということと主な流れ、および最近になって遺品整理業者が台頭してきたことについてご紹介いたしました。