生前整理はご高齢の方といえど、やりたいものではありません。
誰しも大変なこと、心が晴れないことには手を出しにくいのです。

ですので、親御さんに生前整理をやってもらいたいと考え始めている皆さんが勧めるためには、方法を選ばなくてはいけません。
生前整理の勧め方は一体どうすべきなのでしょうか。

 

■ストレートに言ってはいけない

生前整理を勧めるときのポイントは、やってもらうことをそれとなく伝えることです。
決して「生前整理をやって欲しい」とストレートに言ってはいけません。
優しく言われれば言われるほど本人は傷つくかもしれないからです。

それでは、どう伝えれば良いのかというと、具体的には「知る→考える→動く」の3段階で進めて行くのが良いかと思います。

まずは、知らせる段階です。
生前整理のチラシを新聞と一緒に置いておいたり、本人の友人を通して伝えてもらったりして生前整理のことを知らせ、次第に考える方に導いていきます。

生前整理について大体認識できた、さすがに知っているとなれば、次はもう少し踏み込んで、やることを考えてもらう段階に移ります。

本人と「この前〇〇さんが生前整理をしてるって言ってた」と話してみたり、「家のあの部屋を少し片付けて欲しい」とお願いしてみたりして少し背中を押すだけで、行動を起こしてくれる可能性は格段に上がります。

そして、実際に本人がやろうと言ってくれたり、少しずつでも片付け始めてくれたりしたら、時々手を貸して一緒に整理を進めていくと良いでしょう。

 

■まとめ

生前整理は何も言われなければ気の進まないことですが、案外少しのきっかけがあれば始めやすいものでもあるため、重く考えすぎず、ふとした時に伝えてみてはいかがでしょうか。