葬式の手順や、遺品の処理などを家族に任せず、自分が生きているうちに自分で決めるのが終活。
近年ではテレビで特集されることも多く、終活を積極的に始めている方も多いのではないでしょうか？
そんな終活の一つが、自分の持ち物を生前に済ませておく生前整理です。
しかし、「どうして元気なうちに、整理を皆はするのだろう？」と疑問に思う方は少なくないはず。
そこで、今回はどうして生前整理が勧められているのかを簡単にご説明していきたいと思います！

今後の生活を快適に過ごすことが目的

「死ぬ前から、自分の身辺を整理するなんて」とネガティブにも捉えられかねない生前整理。
確かに、元気なのに、自宅のものを整理・処分するのは少し嫌ですよね。

しかし、実は生前整理の目的はとても前向きなものなのです。
生前整理は遺品整理と異なり、「家の片づけ」が目的ではありません。

「生前整理をして、残りの人生をより快適なものにする。」これこそが生前整理の理念なのです。
愛用品を一つ一つ手に取りながら整理していくことは今までの人生を振り返ることになり、これからの人生をどうやって過ごしていこうかと考えるいい機会になります。

家族の負担を減らす

また、多くの人が生前整理を始める理由として挙げるのが「家族の負担を減らす」ということです。
故人が長年住んできた家には、当然たくさんのものがありますよね。
それらを一つずつ整理していくのは決して楽な作業ではありません。

さらに、故人の愛用品といった処分の仕方に困るような品も数多くあり、整理が難航することは珍しくありません。
逆に生前整理をしておけば、残された家族の負担を大きく減らすことができるのです。
つまり生前整理を早めに始めることは、家族の助けになるともいえるでしょう。

いつから始めるべき？

では、生前整理はいつから始めるのがよいのでしょうか？
皆さんの中には生前整理というと、「もう死期が近いような人が始めるもの」と考えておられる方も多いと思います。
しかし、実は生前整理は健康なうちに始めてこそ、意味があります。

さらに、自分のものを整理し、処分していくのはかなりの作業です。
実際に、一度生前整理を始めると、一年間ほどかかるとさえ言われています。
生前整理とは今期と体力を要するものなのです。

このような観点から、遺品整理はご自身に元気があり、かつ健康であるときに始めるのがよいでしょう。
また、定年を迎え時間ができるタイミングで始める方も多いようです。

いかがでしたか？
生前整理の意義を今回は簡単にご説明しました。
ぜひ健康なうちから、生前整理を始め、ご家族の負担を減らしてはいかがでしょうか？